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日本人の言語力

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1月30日に、日本人の言語力に関する番組を見ました。
今教育現場や企業など様々な現場で「話し言葉をそのまま作文に書く中学生」、
「面接で想定外の質問をされると答えられない学生」、
「営業報告書がまともに書けない若手社員」が相次ぎ、
言語力の低下が進んでいるといいます。

そもそも「言語力」とは
(1)情報を整理する
(2)考えを組み立てる
(3)根拠を示して説明する
力で、欧米各国では、学力を測る物差しとなっているといいます。
日本人は元々主張することが苦手な人種。
番組では、日本には古来からある「あうんの呼吸」で
直接言葉にださずとも理解しあえる土壌があったから、
日本人は自分の意見を言う事が苦手なんだろうと研究者が述べていました。

これは、イギリスに留学している時にもよく言われました。
何も言わないので、あちらの人からしたら、
「日本人は何を考えているのか分からない。」と見えるそうです。
授業内でのディスカッションでも、欧米人は自分の考えをうまく表現できるのに、
私は思ったことを十分に伝えることができず、
いつも歯がゆい思いをしていたのを思い出しました。
今こうやってブログを書いていても、
自分の拙い文章がとても恥ずかしくてなりません・・・。

日本人の言語力の低下の大きな原因のひとつにあげられるのは、携帯電話の普及。
携帯メールで論理的で文脈の整っている長文を打つのは面倒ですし、
一度打ち終わった文章を読みなおす人はあまりいないでしょう。
必然的に単文の羅列になってしまうし、絵文字も使うのだから、
論理的な文章が書けなくなっても当然です。
実際自分の携帯メールを読み返して見ると、
絵文字で文章を置き換えているところ、
文字だけでは伝わらない感情を顔文字で表しているところが多々あります。
みなさんも、おそらくそうではないでしょうか。

家庭での会話不足も原因のひとつ。
小さい時から家庭での会話が減ったことで論理的に話す練習が減り、
情報を集めて整理して的確に言葉にすることができなくなったと考えられています。
言葉を使って、人と人との関係をつくり上げるということを、
家庭はもちろん、幼稚園や小学校での実体験を通じて学ぶということが足りない、
言葉を使って、人間関係を構築することを知らないから、
言葉によるいじめも起きるのだといいます。

さらに、言語力の低下はスポーツの世界にも及んでいます。
来年のワールド杯で4強入りを目指すサッカー日本代表は、
選手の言語力アップを課題の一つに挙げているそうです。
海外の選手に比べ、身体能力で劣る日本人の選手が世界トップレベルと互角に戦うには、
俊敏力を生かした連係プレーを磨くことが必要。
それには試合中瞬時に、自分の考えを他の選手に的確に伝える言語力を
身に付けることが欠かせないのだそうです。

番組では触れられてはいませんでしたが、
読書量の減少、選択式の試験問題なども自分の考えを表現できない人を増やしている気がします。
子どもの言語力低下を放置しておくことは、
近い将来、世界における日本の地位を危うくする重大な問題になるのではないでしょうか。

ろうどくの森に来てくれている生徒には、豊かな言語力を身につけて、
世界でも通用する立派な大人になってほしいです。
今後ろうどくの森では、これらのことを考えて指導していきたいと思います。

(留学カウンセラー 三浦)

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